サクサク生きたいブログ

ボカロ好きの社会人によるAI術師日記です。

【InvokeAI】詠唱環境を快適にするおすすめ設定~


 どうも~、サクです~

 前回はInvokeAIの導入方法の紹介をしたので、今回は、おすすめの設定項目について紹介しますよーっと
 導入方法が気になる方はこちらを参照ください
sakusaku-ikiru-aiblog.hatenablog.com

諸注意

 本記事はWindowsユーザー向けです
 他OSではディレクトリ等異なる場合があるのでご容赦ください

では早速...

おすすめ設定

nsfw_checkerの無効化(その1)

 Q この項目で何ができるか?
 A 以下のようにぼかされなくなります!

方法

 「.invokeai」ってファイルをメモ帳なりエディタで開いてください
特にいじっていなければ以下のディレクトリにあります

"C:\Users\【ユーザー名】\.invokeai"

 ファイルを開いたら、以下のような記載があると思いますので、 「--nsfw_checker」の行を消してください

# generation arguments
--nsfw_checker
--sampler=k_heun
--steps=20

解説

 このファイルは起動時の初期設定に使われるファイルの1つで、デフォルト値を指定できるファイルになります
 ...なんですが、WebUIを使用する場合には履歴が残っているらしく、最後に使用したときの設定値が使われるようです(嬉しいやら悲しいやら、、、)
 おそらく多くの方はWebUIを使われていると思うので、nsfwの項目だけ設定すれば良いかと~
 それでも念のため設定しておきたい方は、私の設定を参考に一部変更して使用してくださいまし

# generation arguments
-Ak_euler_a -s30 -H576 -W1024 -C11.0

-A サンプラーの指定
-s サンプルのステップ数
-H 生成画像の高さ
-W 生成画像の幅
-C CFG Scale

その他項目については、以下ディレクトリのファイルを見れば、英語ですが書いてありますよ
(英語勉強しよ...)

C:\Users\【ユーザー名】\【インストーラをダウンロードしたディレクトリ】\invokeAI-src-installer-2.2.3-windows\invokeAI\docs\features\CLI.md

インストール時に気をつけないと勝手に有効化されてしまうので、生成始めてからなんかぼやけるんだけど~(´;ω;`)ってなってるひとは是非解消してください!

起動時のデフォルトモデル設定(その2)

 Q 何ができるか?
 A 起動時にモデルを変える手間がなくなります(ここテストに出ます)

方法

 以下のファイルをメモ帳なりエディタで開いてください

"C:\Users\【ユーザー名】\invokeai\configs\models.yaml"

 開くと、stable-diffusion-1.5:のまとまりの最後に以下の文があると思います

default: true

 この行を切り取り(コピー+削除)して、自分が使用するモデルのまとまりの部分に貼り付けしてください

 私の場合は、Anythingv3.0を使用するので以下のように設定してあります

stable-diffusion-1.5:
 description: The newest Stable Diffusion version 1.5 weight file (4.27 GB)
 eights: models\ldm/stable-diffusion-v1/v1-5-pruned-emaonly.ckpt
 config: configs\stable-diffusion\v1-inference.yaml
 width: 512
 height: 512
 vae: models\ldm\stable-diffusion-v1\vae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt
inpainting-1.5:
 description: RunwayML SD 1.5 model optimized for inpainting (4.27 GB)
 weights: models\ldm/stable-diffusion-v1/sd-v1-5-inpainting.ckpt
 config: configs\stable-diffusion\v1-inpainting-inference.yaml
 width: 512
 height: 512
 vae: models\ldm\stable-diffusion-v1\vae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt
Anything-v3.0:
 description: Anything-v3.0
 weights: models\ldm/Anything-V3.0/Anything-V3.0.ckpt
 config: configs\stable-diffusion\v1-inference.yaml
 width: 512
 height: 512
 vae: models\ldm\Anything-V3.0\Anything-V3.0.vae.pt
 default: true

解説

 このファイルはモデルの読み込み時に使用されるファイルですので、もちろん起動時にもその情報は必要になるので、デフォルトでどれ使うの~?を設定してます
 しかも、これは前回の使用情報を読み取ってくれないようなので、起動時に毎回モデルを変える手間が出てくるんですよ~(なーにー!?やっちまったなぁ!男は黙って、デフォルト変更!)
 てなわけで、多少手間でもこの作業をやっておくと、起動時の些細なストレス解消になるので超絶推奨設定です!


webUI開始用のショートカット作成(その3)

 Q 何ができるか?
 A デスクトップから1アクションで起動可能になる

方法

 起動時に使用しているinvoke.batファイルをコピーして同じ場所で貼付けしてください
 おそらく「invoke - コピー.bat」ってファイルができると思います
 このファイルをメモ帳なりエディタで開き、中身を全部消して以下のものをコピペして保存してください

@echo off

set INSTALL_ENV_DIR=%cd%\installer_files\env
set PATH=%INSTALL_ENV_DIR%;%INSTALL_ENV_DIR%\Library\bin;%INSTALL_ENV_DIR%\Scripts;%INSTALL_ENV_DIR%\Library\usr\bin;%PATH%

call conda activate invokeai

python scripts/invoke.py --web

 保存後に、このファイルをダブルクリックすると今まで1,2,3と聞かれていたのがなく起動できるようになっているはずです
 ついでに、このファイルのショートカットを作成して、デスクトップなり好きな場所においておけば、すぐに起動ができるようになります

解説

 もとの起動するためのファイルは、InvokeAIをターミナルで使う?WebUIで使う?デバッグする?っていうのを毎回入力する必要がありました
 でも普通WebUIだけ使えればええやん、わざわざ聞かないでくれる?みたいに思うわけですよ
 そんなわずらわしさから、起動時の簡略化として必要な部分のみ残した起動ファイルを作ったわけです(うん、便利!)
 まぁ、内部の処理見たりデバッグしたりするとき等、別の用事で元のファイルを使うことも万が一あるかもなので、コピーして書き換えするようにしてます。
 別に直接書き換えでもいいんですけどね~

生成中の画像表示無効化(その4)

 Q 設定するとどうなるの?
 A 画像の生成過程を見なくて済み、若干生成が早くなる

方法

 WebUI上で右上にあるsettingsを選択し、画像の「Display In-Progress Images」の項目を「None」にする
 

解析

 この設定は何stepごとのWebUI上の真ん中の画像を表示するか、ってやつですね
 デフォルトではfast担っていたと思いますが、これは欲しい人といらない人が分かれそうです
 参考までに各設定の説明を載せておきます

None 結果のみ表示
fast 1stepごとに画像更新
Accurate 指定したstepごとに画像更新

 私がこれを無効化する理由は、生成が少し早くなることと、モザイクっぽい画像を見なくて済むからです
 だってあれ眩しいんですやん、、他にもそういう人絶対いると信じてます!

総括

 ってなわけで、今回はInvokeAIの推奨設定についてでした
 まだ触りたてなのでこれからも新たな発見があるかもしれないのでそのときは更新なり別記事を書くかもです~
 ぜひ快適なInvokeAIライフを!!!

(最近ハマっている肩出しパーカーちゃんです)

 

【InvokeAI 2.2】windowsインストール+Anything v3使用する方法

ハジメマシテ、見習いAI術師のサクです
(手順を早く知りたい方は目次から飛んでください)

先日こんなツイートを見かけました。

 InvokeAI 2.2?知らない子ですね...と思い軽く検索してみたところ、ほとんど情報がない!?(執筆当時)
なら1番のりできるかなーなんて気持ちで興味本位で環境構築したらうまくできたらしいので、AI界隈のお役に立てればと思いまとめています。
が、まだわからないことが多いので、何かあれば質問等していただければと、、


諸注意等

 本題に入る前に、いくつか諸注意を、、
 私の環境で構築ができただけで、このまとめの方法で必ずできるかは不明です
 というのも、以前はAUTOMATIC1111環境でAnything v3.0を使用していたので、その環境構築があったおかげで簡単にできた可能性があるので、そこらへんは別途調べてみようと思います(気が向けば)
 一応AUTOMATIC1111の構築時に見たサイト載せておきますね
gigazine.net

※まだ確証はないですが、上記サイトのpythonのインストールCUDAのインストールの手順は必要である可能性があります。本サイトの手順だけでうまくいかない場合は試してみてください


 あと、セキュリティ関連のことは知らない子なのでやる際は申し訳ないですが自己責任でお願いします
(一応何かあれば注意事項として追記すると思いますが)

環境

OS windows11
CPU 12th Gen Intel(R) Core(TM) i7-12700F 2.10 GHz
GPU Geforce 3060Ti

本題

InvokeAI 2.2でAnything v3.0を使うステップは、以下になります

  1. インストーラーをダウンロード
  2. インストーラーの解凍・実行
  3. huggingfaceライセンス認証?
  4. Anything v3.0のダウンロード
  5. Anything v3.0関連ファイルの配置
  6. configファイルの編集

InvokeAI 2.2のインストール

インストーラーをダウンロード

 以下のリンク先のinvokeAI-src-installer-2.2.3-windows.zipをダウンロードしてください
Source Installer - Stable Diffusion Toolkit Docs
(このリンクは冒頭のツイートにある、InvokeAI 2.2のgithubのインストール手順の記載ページです)

インストーラーの解凍・実行

 ダウンロードしたファイルを解凍ソフトで解凍してください
(解凍ソフトがない方は7zip等インストールするといいかと思います)

 解凍するとinvokeAIというフォルダが作成されるかと思います。
そのフォルダのinstall.batをダブルクリックして実行してください
 以下のような画面が出るのでEnter
 (以降、このターミナルでの作業が続きます)


 その後、なんやかんや文字がでて、次の表示が出ます
要約すると、どこにmodelとか設定ファイル置く?そのままEnterおせばここにおくぜ、ってことなので特に指定の必要がなければEnterポチっ

** INITIALIZING INVOKEAI RUNTIME DIRECTORY **
Select a directory in which to install InvokeAI's models and configuration files ~~自身のディレクトリ~~


 同様に、生成する画像はここに保存していいか?いいならEnterだ、ということなので~以下略

Select the default directory for image outputs ~~自身のディレクトリ~~


 次は、先程設定した2つは間違いないよな?ってことなので、そのままEnterポチッ

InvokeAI models and configuration files will be placed into ~~自身のディレクトリ~~ and image outputs will be placed into ~~自身のディレクトリ~~.
Accept these locations? [y]


 次はおそらく、NSFW(規制コンテンツ)のチェックをデフォルトでする?ってことなので、エッッッなやつとかグロ系のを生成する人以外はそのままEnterでいいかと
 これが有効になっていると、生成完了時にモザイクかかることが多いので個人的にOFFにすることをおすすめします
 その場合はおそらく、n を入力してEnterでいけるかと
 (後で変更することもできるのでそれは初期値設定の別記事にまとめようと思います。)

Enable the NSFW checker by default? [y]


 次はデフォルトで使用するサンプラーの設定ですが、あとからでも変更可能だと思いますので、基本はそのままEnterポチッ

Default sampler to use? (ddim, k_dpm_2_a, k_dpm_2, k_euler_a, k_euler, k_heun, k_lms, plms) [k_heun]:


 同様に、デフォルトのサンプルのステップ数です
 特になければEnterポチッ

Default number of steps to use during generation? [20]:


 次はプリセットのmodelのダウンロードですね
時間に余裕がある人は、a
急ぎの人は、r
でいいかと思います。
(ちなみにここでaを選択しても、実際には使用するための設定を別途しなければstablediffusion-1.5とinpainting-1.5しか使えなさそうです)

Download ecommended models, < a > ll models, < c >ustomized list, or < s >kip this step? [r]:


huggingfaceライセンス認証?みたいななにか

 ここまですると、次の画面が出て来ます。

画像に1,2,3とあるのですが、それぞれ以下のことをする必要があります

  1. huggingfaceのアカウント作成
  2. huggingfaceへのログイン
  3. ライセンスの認証

 これらは、AUTOMATIC1111を使用していればそちらで作成したアカウントがあるので不要かと思うところですが、実際にはそのままEnter押すと途中で失敗する可能性があります。(しかも、モデルのダウンロードなどが開始されうまくいくように見えるので、あとからの原因特定に時間がかかりました。)


 話は戻りますが、画像の1,2,3については、以下のサイトを参考に進めるといいかと思います。
 (この手順を一度成功すると、同じ画面が表示されないみたい?なので、うまく説明できなさそうなため、、)
画像生成AI「Stable Diffusion」を低スペックPCでも無料かつ待ち時間なしで使う方法まとめ - GIGAZINE
 参考サイトの手順を実施したら、先程の画像の画面に戻りEnterポチッ
 そうするとmodelのダウンロードが始まると思います
 途中でPasswardを求められた場合は、上記の参考サイトの中で画像のものをコピー・ペーストしたら多分行けます


 以上でインストールはおそらく完了のはずです!

 実際に使用する際には、最初にダウンロード・解凍したinvokeAIフォルダにある、invoke.batをダブルクリックで実行します
 ターミナルが開かれ1,2,3の選択肢があるのですが、WebUI形式で使用する方は2を入力してEnterポチッ
 そのうち以下のような出力がでるので、http://~~~~のところをCtrlキー押しながらクリックすると、ブラウザ上でInvokeAIが開かれると思います。

* --web was specified, starting web server...
>> Initialization file C:\Users\aioro/.invokeai found. Loading...
>> Started Invoke AI Web Server!
>> Default host address now ~~~ (localhost). Use --host 0.0.0.0 to bind any address.
>> Point your browser at http://~~~~
>> System config requested


 というわけで、i以上でInvokeAIを使用する事ができるようになったかと思います!
お疲れ様でしたの方はお疲れ様でした!
 Anything v3.0モデルを使用したい方はもう少しお付き合いくださいm(_ _)m


Anything v3.0モデル適用

モデルファイルとVAEファイルのダウンロード

 以下のサイトを参考にモデルファイルとVAEファイルをダウンロードしてください
(InvokeAIに関しては以下サイトの手順1のみです)
programming-school-advance.com

ファイルの配置

 インストール作業中に指定したmodelファイル用のディレクトリを開いてください
 デフォルトの場合は、次のフォルダが該当すると思います

C:\Users\ユーザー名\invokeai\models\ldm


 該当フォルダを開くと、インストールに成功していればstable-diffusion-v1フォルダが作成されているかと思います
 そのフォルダに並ぶようにAnything-V3.0みたいな感じでフォルダを作ってください
 (フォルダ名は分かれば何でもいいです)

 この作成したフォルダの中に、先程ダウンロードしたモデルファイルとVAEファイルを移動させてください

configファイルの編集

 上記で配置したファイルを読み込んでもらう設定ファイルをいじります
 以下のファイルをメモ帳なりエディタなりで開いてください

C:\Users\ユーザー名\invokeai\config\models.yaml


 インストール直後は画像のように記載されていると思います。


 ここに次のものを追記してください
 (先程の手順でフォルダ名等が異なる場合は合わせて書き換えてください)

Anything-v3.0:
description: Anything-v3.0
weights: models\ldm/Anything-V3.0/Anything-V3.0.ckpt
config: configs\stable-diffusion\v1-inference.yaml
width: 512
height: 512
vae: models\ldm\Anything-V3.0\Anything-V3.0.vae.pt


stable-diffusion-1.5:だったりinpainting-1.5:となっているのがおそらくWebUI上で指定する項目となる名前です
 細かいことは私自身も良くわからないですが、同様にAnything v3.0も記載してやればいいということらしいようです


 ここまでで作業は終わりです
 InvokeAIを実施中であれば再起動してください
 うまくできていれば、以下のように選択できるようになっているはずです

総括

 というわけで以上で全部になります

 急ぎでまとめたのとブログが初めてなので分かりづらいかもですが、何かあればツイッターのDM等いただければ極力対応します
 また、以降もこのInvokeAIの使い方や注意事項等いろいろ試してみてまとめられたらと思っているので情報提供などもお待ちしてます~!